ローズマリー
ローズマリーのクリアな香りは、たしかに心に活力をもたらしてくれるようです。
葉にある芳香成分は豊富で、葉を少し触っただけでも、その香りが長く残ります。
ローズマリーという名前は、ラテン語のrosmarinusに由来し、「海のバラ」という意味を持っています。名前の通り、地中海沿岸が原産の植物です。
古代エジプトでも儀式に用いられ、王の墓に捧げられました。
記憶を良くするといわれるハーブで、その効用も非常に古くからいわれていたようです。
シェイクスピアにも「物忘れにはローズマリーを」という一節があるように。
近年の研究で、ローズマリーに含まれるカルノシン酸が脳神経の活性に関わることが解明され、認知症の予防改善のための研究が続いているということも、改めて科学的検証が古来からの経験知を裏付けするということで興味深く思います。
その昔フランスでは、病院での感染防止にローズマリーがジュニパーと共に焚かれていたといいます。
アロマテラピーに親しんでいる方には、「ハンガリーウォーター/若返りの水」の原料としても
よく知られていますね。
ローズマリーの学名は Rosmarinus officinalis ですが、officinalis には「薬用の」という意味があり、数多くの薬効のあるハーブとして用いられてきたことが覗えます。